「豆もやし」
米沢の冬の風物詩として有名な豆もやし。ほかにはない歯ごたえと24〜27cmの長さが特徴。
この豆もやしは新潟県の在来系統「刈羽滝谷」に近く、上杉藩のつながりで新潟県から米沢に持ちこまれたとも言われている。
栽培方法がユニークで、県内有数の豪雪地帯として有名な米沢市内の小野川温泉の豊富な温泉水を利用するため、11月頃になると温泉街の近くに作業場が建てられる。中には「室」となる木製の箱を並べ、その下に温泉水を通し温室状態を作る。木箱の底に砂を敷き、豆をまき砂で覆う。コモをかけ室内を30度に保って約一週間、伸長したところを収穫する。
写真提供:米沢市役所
「豆もやし」のおいしい食べ方
〈豆もやし赤根ほうれんそうのピリ辛ごま和え〉
●材料
・小野川豆もやし |
60g |
・赤根ほうれんそう
(またはほうれん草) |
50g |
・すりごま(白) |
10g |
・醤油 |
小さじ2 |
・砂糖 |
小さじ2 |
・酒 |
小さじ1弱 |
・ラー油 |
少々 |
・塩 |
1つまみ |
●作り方
- 豆もやしは洗って、ひげ根の部分を取り除き、塩をひとつまみ入れたお湯でゆでて、3cmの長さに切る。
- 赤根ほうれん草は根の部分の泥を落とすようにきれいに洗い、塩を入れた熱湯でゆで、冷水にとり、水気を絞る。赤い根元は甘いので、切り落とさずに、根の先だけを落としたら、3cm幅に切る。
- すりごま、醤油、砂糖、酒、ラー油を混ぜて、半分量で豆もやし、ほうれん草を加える。
- 器に盛り付けたら、残りのごまだれを上からかける。
写真及びレシピ:
おきたま食のモデル地域実行協議会及び置賜総合支庁発行
「おきたまの伝統食材〜伝統野菜・干し物〜」より