2022年6月27日掲載
牡蠣と言えば冬に旬を迎える真牡蠣を思い出す方も多いと思いますが、日本海沿岸の庄内地域の岩礁で育つ岩牡蠣は、春から産卵を控えて旨みをたっぷり蓄え、6月から8月中旬に旬を迎えます。岩牡蠣は天然ものがほとんどで、大量生産できません。
日本海沿岸の庄内地域の遊佐町から酒田市、鶴岡市沿岸の水深2〜40メートルの岩礁で活きのいい岩牡蠣が獲れますが、中でも鳥海山のふもと遊佐町吹浦のものが有名です。ここは、山麓と海岸が非常に近く、鳥海山のブナの原生に育まれたミネラルたっぷりの伏流水が海底から湧き出す「海底湧水」が、周辺の海域にいくつも点在していることで、湧水によって良質のプランクトンが豊富に発生し、それらを主食とする岩牡蠣に濃厚な旨みを与えてくれるのです。
庄内地域で獲れる天然岩牡蠣は、身はぷっくりと大きく、口に含むとかなりの重量感とともに「海のミルク」といわれるまろやかな甘みと旨みを伴って、磯の香りが口いっぱいに広がります。やはり、生で食べるのが一番ですが、レモンをしぼってもおいしくいただけます。
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