主な産地は、西川町、朝日町、大江町で、多年生植物であるため、水はけがよく、肥沃で保水性の良い土地で栽培されています。また、雪解けとともに、雪の水分を吸って成長するため、月山周辺の町村では、積雪6mを超える豪雪地ならではの、瑞々しい澄んだ味、香りに育ち、良質のものが生産できる環境にあります。
2012年6月25日掲載
イネ科ササ属に属し、チシマザサと言われます。根元が雪の圧雪で斜めになって立ち上がるために、ネマガリダケと呼ばれています。西村山郡では栽培のものを「ねまがりたけ」、山採りのものを「月山筍」と区別しています。
旬の時期は5月下旬〜7月中旬。やわらかくコリコリ、サクサクとした歯ごたえと、コクのある旨みが特徴です。堅い根元は切り落とし、皮つきのまま、茹でたり、焼くなどして食べたり、汁物、鍋物、天ぷらなどで楽しめます。
道の駅 西川(いきいき直売所)、大井沢直売所、月山湖売店、産直和合小倉交流館、大江営農生活センターなどで購入できます。
近年では、従来の天ぷら、みそ汁だけでなく、フレンチやイタリアンなどにも使われ始めています。(ねまがりたけの下ごしらえは、皮をむき、ふしの硬いところを取ります。)
【材料】
- ねまがりたけ …250g
- 水 ………………300ml
- みそ ………………24g
【作り方】
- 水に下ごしらえしたねまがりたけを入れ、軟らかくなるまで煮る。
- 1にみそを入れて少しコトコト煮る。
※一晩おいて温めるとうまみが増す。
【材料】
- ねまがりたけ …200g
- ブロッコリー(スティック) …1本
- アスパラガス …1本
- たまねぎ …大1個
- グレープシードオイル …小さじ2
- 塩・こしょう …少々
- 牛乳 …100ml
- ローリエ …1枚
- 生クリーム …20ml
- ベーコン …20g
- プチトマト …3個
- パセリ …少々
【作り方】
- 下ごしらえした「ねまがりたけ」、ブロッコリー、アスパラガスはそれぞれ塩ゆでしておく。
- たまねぎを薄く輪切りにし、グレープシードオイルでいためる。
- このたまねぎにある程度透明度が出てきたら、塩、こしょうで味付けし、牛乳とローリエを入れ煮込む。
- 3に生クリームとベーコンを入れ、湯むきしたプチトマトを入れさらに煮込む。
- 4に1の「ねまがりたけ」を入れ、煮込んで汁がなくなる頃に1のブロッコリーとアスパラガスを入れ合わせる。
- 器に盛り付け、周りの汁にみじん切りにしたパセリを散らす。