2021年7月26日掲載
「だだちゃ豆」や「秘伝」など、美味しいえだまめの産地がひしめく山形県では、日本一のえだまめ産地を目指して「山形枝豆日本一産地化プロジェクト」に取り組んでいます。そして遂に、令和元年度のえだまめ産出額が48億円で、初めて全国第1位となりました。
プロジェクトでは、産地全体が美味しいえだまめを生産するため、えだまめの甘みや旨みを光センサーで評価するシステムを活用して、食味をチェックし、それを栽培改善にいかしていくという「食味向上プログラム」に取り組んでいます。
置賜地域では、令和元年に、えだまめとアスパラガスの広域的な共同選果施設として「JA全農山形おきたま園芸ステーション」が整備されました。これにより、生産者の選別・調整作業が必要なくなるとともに、JAによる収穫機械のリースなどの支援も加わり、えだまめ栽培に新規に取り組む生産者や栽培規模を拡大する生産者が増加しています。
園芸ステーションの稼働を契機に、栽培面積や出荷量が増え、出荷期間も延長しているため、販売先からの信頼性が高まり、産地全体のブランド力のアップにつながっています。
<庄内地域の「茶毛の山形えだまめ」>
鶴岡市鶴岡地域の「だだちゃ豆」は、山形が全国に誇るトップブランドです。茶毛品種の代表格である「だだちゃ豆」は、それぞれの農家が良食味なものの選抜を重ね、江戸時代から大切に種を守り継いできた地域の伝統野菜です。
「だだちゃ豆」や「庄内ちゃまめ」などの茶毛の山形えだまめは、日本海側の庄内地域で広く栽培されており、旬は7月下旬から9月上旬です。茹で上がる頃から甘い香りが漂い、食べれば口の中にうまみや甘みが広がり、食べ始めたらやめられなくなるほどの濃厚な美味しさを、ぜひご堪能ください!
<西村山・置賜地域の「白毛の山形えだまめ」>
県内陸部の西村山地域と置賜地域では、白毛系品種を組合せて7月下旬から10月上旬まで、途切れなくリレー出荷されています。
西村山地域は「ハッピー枝豆」、置賜地域は「上杉まめ」のブランド名で販売されており、盆地特有の昼夜の寒暖差と肥沃な土壌に育まれた、風味のある香りと甘みが特徴です。
9月の名月を別名「豆名月」といいますが、その時期から収穫となる「秘伝」の美味しさは別格です。大粒で、あふれる香りと深い味わいを、ぜひご堪能ください!