2016年4月25日掲載
庄内浜の《マダイ》
桜色の美しい姿と上品な味わいは、日本の食文化の象徴でもある「マダイ」。お祝いの席に欠かせない“めでたい魚”です。
庄内沖は潮の流れが速いことから、身のしまった良質なタイがとれることで有名。さまざまな漁法で、一年中水揚げされています。酒田から鼠ヶ関にかけての沖合には、多くのタイが生息する岩場が点在し、タイの“ごち網漁”が盛んに行われています。“ごち網漁”は、50メートルほどの網の両端に引き網のついた漁具を船で引き、海底から中間層近くにいる魚を漁獲する漁法。一度に大量のタイをとることができ、多いときには一日で150〜250箱(一箱約20匹、4キログラムほど)が水揚げされます。
「マダイ」の旬
一年中とれますが、木の葉が芽吹く頃にこれからの産卵期を控えて集まってくるマダイは「木の芽ダイ」とも呼ばれ、多く出荷されます。
「マダイ」の栄養素
良質のたんぱく質のほか、ビタミンB1、B2が比較的豊富に含まれます。高血圧を抑制する効果があるといわれるカリウムは、魚介類ではマグロと並び、トップクラスの量を含んでいます。
「マダイ」のおいしい食べ方
クセのない白身で、刺身、塩焼き、粕漬け、味噌漬けなどさまざまな料理法があり、頭や白子なども余すところなく食べられます。
☆新鮮な鯛を選ぶポイント
- 目の上の部分が青っぽい紫色で、眉毛のように見える。
- エラが鮮やかな赤い色味をしている。
- 鱗がしっかりとして、きれいな色味をしている。
- 目が澄んでいる。