温海(あつみ)かぶ|鶴岡市温海地区
水はけのよい、山林の斜面
昔ながらの焼畑農法で栽培
鶴岡市(旧 温海町)で、昔ながらの焼畑農法で作られている温海かぶは、中央アジア伝来と言われ、1785年に徳川幕府に献上との記録も残る。
焼畑は山林伐採あとの斜面の下草を7月に刈り取り、8月の旧盆あたりに斜面全体に火を入れる。まだ熱が残るうちに種をまき、収穫期は9月下旬から2月にかけてというのが一連の作業。なお、収穫後には、木の植栽が行われ、資源の循環が図られる。この栽培法は、鶴岡市を含め全国でわずかに続けられる無肥料・無農薬の農法。
温海かぶは、皮が薄く、キメが細かくパリッ!とした歯ざわりで、甘みがある。外皮は暗紫色、果肉は純白。主に漬物に加工され、漬け込むと全体がピンク色になる。