ホーム > 知る > 山形んまいもの探しの旅「ペロリンが行く」 > Vol.62:第71回山形県農林水産祭
収穫の秋、豊かな自然の恵みが実る季節を迎えて、今年も「山形県農林水産祭」が開かれたペロ。天童市にある山形県総合運動公園特設駐車場の会場に、県内各地から山形自慢のん〜まい≠烽フが大集合すると聞いて、僕は朝からワクワク!よ〜し、会場に一番乗りしようと出かけて行ったら、もうたくさんの人で賑わっていたペロ〜。
さっそく僕は、会場マップを手にグルッと一回り。県産の新米、採れたての野菜や旬の果物、きのこなど、秋の味覚やおいしい食べ物がずらりと並んでいて、あれもこれも全部食べたくなっちゃった〜!
「おいしい山形大使」の僕、しっかり食べて、しっかり食レポするペロ♪
2023.10.21取材 取材地:天童市
「山形県農林水産祭」は、毎年秋に開かれる一大イベント。農水産物の販売など山形のおいしさ≠ェ満載の「秋の食彩まつり」と、木工製品などの展示・販売などが行われる「山形県林業まつり」が合同で開催されるペロ。
今年は10月21日・22日の2日間、天童市の山形県総合運動公園特設駐車場の会場に100を超えるブースが出店。山形県産の生産物や加工品の販売、展示、イベントを通して、県産品の魅力をたくさんの人に知ってもらういい機会で、家族連れなどで会場は大賑わいペロ〜。
この「山形県農林水産祭」は、今年で71回め。山形の食の豊かさを実感できる人気のイベントで、毎年楽しみにしている人も多いペロ。僕も「おいしい山形」に生まれた幸せをしみじみ感じちゃうペロ。
初日の21日には、会場内に設けられた特設ステージでオープニングイベントが行われたペロ。最初に、最上町で活動している森の楽器の会「ベルフォレ」の皆さんが演奏を披露。山形県産の木材を使った手づくり楽器での演奏は、とっても優しい音色で癒されたペロよ。
開会式には吉村美栄子山形県知事も参加し、「今年は猛暑で農作物の栽培に大変苦労されたと思いますが、生産者の方々の努力によりようやく実りの秋を迎えました。農業は国民と県民のいのちをつなぐ大切な産業です。今後ともよろしくお願いいたします!」とご挨拶。その後、主催者の皆さんによる伝統の「丸太カット」も行われて盛り上がったペロ〜。
「秋の食彩まつり」では、本部隣のブースで「つや姫レディ・雪若丸クルー」のお姉さんが笑顔で迎えてくれたペロよ。ダーツで高得点の人に「雪若丸」の新米がプレゼントされるから、子どもたちが次々に挑戦していたペロね!
「秋の食彩まつり」にはたくさんのブースやキッチンカーが出店していて、お祭り気分ルンルン♪ 県産の農産物や水産物を使って食品製造・加工をしている会社や団体、販売店や飲食店、果樹園、学校など、いろんなブースが並んでいて、どこから見ようか迷っちゃうペロ。
休憩エリアでは、買ったばかりの食べ物をテーブルに並べて、さっそく味わってる人もいるペロよ。さぁ、僕もピピッとペロリンアンテナを立てて、ん〜まい≠烽フ探しにシュッパーツ!
僕のアンテナが最初にキャッチしたのは「山形県立農林大学校」さん。未来の山形の農林業を担うスペシャリストを育てる2年制の専修学校で、山形県最上地方の中心都市・新庄市にあるペロよ。7つの経営学科があって、全員が寮生活を送りながら、仲間と一緒に農業や林業の高い技術、経営管理などを学んでいるんだって。頼もしくて、将来が楽しみペロね。
元気な呼び声が響く農林大学校さんのブースには、高級ぶどうのシャインマスカットやピオーネなどの果物、山形の秋に欠かせない里芋、味噌や梅干し、ジャムやジュース、ゴーダチーズ、焼肉のタレなど、旬の農産物から加工品まで盛りだくさんペロ。これは全部、学生さんたちが実習の授業で育てたり加工したものだそう。一つ一つに愛情がこもっているペロよ。
教授の西村満先生は、「学生たちが実際に消費者から生の声を聞ける貴重な機会、学びの場として農林水産祭に出店しています」と話してくれたペロ。学生さんたちは、お客さんに商品の説明をしたり、自信を持っておいしさをアピールしたり、とってもイキイキ。僕も農林大学校さんで、みんなと一緒にお勉強したくなっちゃったペロ〜。
海もお魚も大好きな僕。「山形県立加茂水産高等学校」さんのブースも見逃せないペロ。日本海に面した鶴岡市にある加茂水産高校さんは、山形県でただ一つの水産高校。海洋・水産系に関する専門的な知識や技術を学んで、海・船・水産物のスペシャリスト≠目指す学校ペロね。海の豊かさを守るための活動や加茂地区の活性化にも取り組んでいるペロ〜。
さっそく加茂水産高校さんのブースをのぞくと、青い海に白い波柄の法被を着た生徒さんたちが「おはよう!ペロリン」って元気に挨拶してくれたペロ。テーブルには青い箱が山のように積まれていて、これは生徒さんたちが加工した魚の缶詰セット。主任実習教諭の神林充先生にお聞きすると、海洋資源科の食品系の生徒さんたちがつくった缶詰なんだって。
1箱に、さんま味付け缶詰・いわし味噌煮・マグロ油漬けの3種類の缶詰が入っていて、「秋の食彩まつり」のために用意した缶詰は100セット。それが、開場するとすぐにブースの前にお客さんが集まってきて、あっという間に売り切れてしまったペロ。僕は、すごい人気にびっくりして「海は広いな♪おいしいな〜♪」って歌っちゃったペロ♪
山形県産の新米や旬の野菜、果物が並んでいるのは「J A全農山形」(全国農業協同組合連合会山形県本部)さんのブース。J A全農山形さんには営農企画部・米穀部・園芸部・畜産部などの部署があり、生産者と消費者を安心で結ぶ懸け橋≠ニして、営農支援や生産振興、消費拡大の推進、PR活動など、山形の農業のためにさまざまな事業を展開しているペロ。
J A全農山形さんのブースには次々と秋の味覚を求める人がやって来て、特に賑わっていたのが新米コーナー。人気の県産ブランド米「雪若丸」の新米をひしゃくで3回すくって、すくえた分だけ購入できるペロね。何度も新米すくいにチャレンジする人もいたほど、大盛況だったペロよ。
もちろん全国トップクラスの生産量を誇る果物がたくさんある「フルーツ王国」山形らしく、りんご・シャインマスカット・庄内柿・西洋梨のメロウリッチと、どれもおいしさが輝いているペロね。ほかにも山形セルリー、食用菊、おかひじき、舞茸やなめこなど、山形の特産品が満載。生産者さんが丹精込めて育てたお米や野菜、果物は、全国に自慢できる山形の宝物。日本中の人に、このおいしさを味わってほしいペロね。
山形県では、農業分野と福祉分野の双方の課題解決に向けて、新しい取組みの「農福連携」を進めているんだって。それで山形県障がい福祉課のブースには、農福連携プロジェクトに関わる障がい者施設の就労継続支援B型事業所が出店しているペロ。寒河江市の「特定非営利活動法人あじさい」さんと山形市の「特定非営利活動法人 未知」さんペロね。
就労継続支援B型事業は、障がいによって企業などで働くことが難しい人に、雇用契約を結ばずに就労機会を提供する障がい福祉サービスペロ。
「あじさい」さんでは、グループ会社の農園や地域の農家さんが生産した野菜や果物を利用。就労継続支援B型事業所の利用者さんが調理や加工し、ジャム、野菜ドレッシングや焼肉のたれなどの加工食品をつくっているペロね。ビン詰めや箱詰めも利用者さんが行った商品が並んでいるペロよ。「未知」さんは、利用者さんが一つ一つ手づくりした手芸品、米粉入りパン、クッキーなどを販売しているペロね。一番人気は、事業所の畑で栽培された梅を、利用者さんが1粒ずつ丁寧に軸をとり、塩とシソだけの昔ながらの製法で手づくりした梅干し。おにぎりやお弁当にぴったりペロ〜。
山辺町の特産品の一つが、鯉の甘煮(うまに)。僕も大好きペロよ。この鯉の甘煮を販売する「要害養魚組合」さんのブースは、毎年買いに来る常連さんもいて大賑わい。お昼前には全部、売り切れちゃったペロ。
要害地区は鯉の里≠ニして知られているところ。江戸時代の中期に山形城主・堀田正虎公から食用の鯉を賜り、それ以来、この要害地区で養鯉業が盛んになったそう。長い歴史があるペロね。
食用鯉は、成長するのに3年から4年かかり、そうして大切に育てた鯉を輪切りにして、砂糖・醤油・酒だけでじっくり煮込んでつくられるのが、鯉の甘煮ペロ。海から離れた地域では、昔から貴重なタンパク源として親しまれ、愛されてきた山形の郷土食だから、僕もいっぱい食べちゃおう!
ソースのいい匂いに誘われてやって来たのは「県庁食堂」さんのブース。名物のゲソ天焼きそばをつくっているところを見たら、僕のお腹がグーッと鳴っちゃったペロ。大人気の山形豚の大きな焼売、ふんわりもっちりジューシーな山形豚の中華肉まん、生地から手づくりした県産りんごのももまんもあって、どれから食べようか迷っちゃうペロ〜。
県庁食堂さんは、名前の通り山形県庁1階の「県庁食堂」、16階の「レストラン16」、山形県議会の「議会サロン」でおいしい食事を提供しているペロよ。県庁の職員はもちろん、誰が食べに行ってもOK!山形LOVE≠ネみんなのための、こだわりの食堂ペロよ。県産の食材を使ったメニューが豊富だから、僕も今度、ランチしに行ってみようっと!