その他の菌茸類|収穫時期:7月〜11月
高貴な香りの
「まつたけ」と「香茸」など
デリケートなまつたけは
希少価値で高価に
秋の味覚を代表するまつたけ。生育条件が厳しく、人工栽培もできないため希少価値が上がり、高級食材の代表だ。
それでも自然豊かな山形県では、置賜地域が天然まつたけを多く産出。特に高畠町産は香りが強いと言われている。
「高畠石と呼ばれる凝灰岩の岩盤が、香りに影響しているのかも…」とは、町内のまつたけ狩り名人の一人。赤松林の風が流れる斜面で、草や低木が湿気を保ち、土壌の水はけがいい場所で多く採れるそうだ。「まつたけはデリケート。秋でも蒸し暑かったり、台風の雨に当たったりしたら、途端に出なくなります」とも。高価なのも納得できよう。
「香茸」ほか、秋の恵みを
堪能してみよう
高畠町には初心者でもまつたけ狩りに挑戦できる、有料開放の山がある。帽子、長袖、長ズボン、軍手、長靴ほか、しっかりとした装備が必要だ。さらに名人による「下草の間にあるまつたけを、初心者が見つけるのは相当難しいですよ」との言葉も、肝に銘じておきたい。
秋、近隣の産直等には、他にも多くの種類の天然きのこが並ぶ。中でも、まつたけにも劣らない高級な香りで知られるのが「香茸(別名獅子茸)」だ。ホクホクとした食感で味も良く、乾燥させるとさらに香りが強くなる。
山形の美しい自然が育む天然きのこ。新しい出合いがあれば、ぜひ目で、鼻で、舌で満喫しよう。
* DATA *
主な産地
川西町・上山市・米沢市・飯豊町・高畠町・ほか