イワガキ(天然岩牡蠣)|イタボガキ科|旬:7月〜8月
鳥海山の冷たい伏流水で、旬は夏!
庄内浜のものは夏ガキと呼ばれる。春から夏にかけて産卵を控えて甘み・旨みをたっぷり蓄えるため、7月から8月中旬までの真夏が旬。
庄内浜のイワガキは天然物で、船上から竿取りする磯見漁や素潜り漁で獲る。遊佐町から酒田市、鶴岡市沿岸の水深2〜10mの岩礁で活きのいいイワガキが獲れるが、中でも鳥海山のふもと遊佐町吹浦のものが有名だ。ここは山麓と海岸が非常に近く、鳥海山のブナの原生林に育まれたミネラルたっぷりの伏流水が海底から湧きあがることで、良質なプランクトンが豊富に発生し、それを主食とする美味しいイワガキが獲れる。
新鮮なイワガキは、やはり生で食べるのが一番。殻を開けると、身はぷっくりと大きく、口に含むとかなりの重量感と共に「海のミルク」といわれるまろやかな甘みと旨みを伴って、清々しい磯の香りが口いっぱいに広がる…。まさにこれぞ旬の醍醐味!真夏の至福だ。