ビブルナム(スノーボール)|収穫時期:12月下旬〜6月下旬
雪の女王さながら
日本一の「スノーボール」
気候を有効活用
独自の長期出荷体制を確立!
咲き始めの緑色から純白に変身し、まんまるの姿もキュートな「スノーボール」。ブライダルシーンでも人気の花だ。
県内では1994年頃、一軒の農家がこのスノーボールを出荷したのが始まり。そこから、わずか二十年で「日本一の産地」を築き上げた。
初夏に咲くスノーボールだが、芽を出す前の一定期間は、8度以下の環境が必要という性質がある。そこで寒さには事欠かない本県の気候とこれまでの花きづくりで培った技術を活用。ハウスや露地栽培を駆使し、出荷期間が半年以上という、他に例のない、山形独自の生産体制を実現したのである。
高品質・安定供給で
高い市場評価を獲得
スノーボール産地の西村山地域では、ポット栽培株を使う12〜2月出荷、加温する2〜3月出荷、無加温の4月出荷などと、いずれもビニールハウスを利用する促成栽培技術を活用している。これに通常の露地栽培、高冷地の露地利雪栽培を加え、6月下旬まで出荷を延ばし、市場での有利性を獲得した。
花の品質と生産性を上げるため、現場での栽培技術も常に上を目指した。2010年には、等階級や出荷形態を見直し、産地独自の規格を作成。これによって高品質・安定供給体制が維持され、市場での評価も一層高まった。
2016年は、スノーボールの出荷本数約41万本。輸入品にも優る我らが産地として誇りたい。
* DATA *
主な産地
寒河江市・河北町・西川町・山形市・酒田市・ほか
収穫時期
12月下旬〜6月下旬
花言葉
茶目っ気・誓い