ばら|収穫時期:周年
山形の花の女王「ばら」は
夏に咲き誇る
優れた品質の山形の夏ばら
全国トップクラスの産地
花の女王と言われるばらは、山形県内の切り花産出額において長年トップに君臨し、山形県を代表する花である。特に夏ばら(6月〜10月)は、切り花品質に優れ、全国でもトップ産地として市場から高い信頼を得ている。
周年生産しているばら園を訪ねた。さぞ華やかだろうと期待したハウスの中は、花の蕾ばかりで、思いのほか地味な印象。「ばらは蕾のうちに収穫します。ここで咲いてしまったら商品になりません」なるほど。生産者の言葉に納得。
高品質切り花を周年出荷、
季節に合わせた温度管理がポイント
県内ではロックウールによるばら栽培が主流で、面積は全体の約7割。ロックウールを用いた養液栽培は、液肥と水やり、温度管理がポイントだ。夏の日中は遮光や換気により涼しくし、冬は加温して16度以上を保つ。近年は、ばらの生産に適したハウス内環境に保つため、ヒートポンプの導入が進む。ヒートポンプは、家庭ではエアコンに相当する冷暖房機で、夏は夜間冷房として、冬は燃油暖房機と併用して使用。
「葉のつき方、茎の太さと固さ、蕾の色・形と、全部が合致して初めていいばらといえます」と生産者。「トゲの怪我は勲章」と言われるそうで、花の女王ばらならではの、厳しくも美しい世界だ。
新品種は毎年数多く登場しているが、時代を超えて一番人気なのはスタンダード系の赤ばら。
* DATA *
主な産地
寒河江市・鮭川村・山形市・鶴岡市・ほか
収穫時期
周年
花言葉
赤…愛・熱烈な恋・白花…純潔・黄…嫉妬・ピンク…満足