アルストロメリア|収穫時期:9月〜6月
豪華でアーティスティックな花
「アルストロメリア」
試行錯誤を繰り返しながら
産地を確立
一つ一つの花は大きくないが、その形が豪華でアーティスティックなアルストロメリア。ヨーロッパで園芸品種が作られ、日本には大正時代末頃(1920年代)に紹介されたという。
山形県では比較的早く、昭和50年代末に導入。未知の部分が多い中、試作や栽培技術の検討・確立などを進め産地化を図った。「当初は失敗の繰り返しだったようです。ただ、将来伸びる花だと確信していました」と、平成に入ってから参入した生産者。後から始めたものの、海外で育成された品種が多く、その特性がなかなかつかめず、「去年と今年で違うものができたり、場所を移動して変わってしまったり。結局、自分で経験を積んで判断するのが確かなようです」と語る。
生産者を魅了する
栽培の難しさと美しさと
四季咲き品種と一季咲き品種があり、近年は四季咲き品種がほとんどで、オランダなどで作られた株を使用し、栽培するケースが多い。全般に、日照を好みながらも高温を嫌う性質があり、また水も好むが、排水の良さも必要だ。「難しいですがこれをクリアすると、やめられなくなる、魅力ある花ですね」とも。
県産は、寒暖の差による花の色づきの良さが特長だ。近年は地中冷却栽培などの環境制御技術を取り入れ、秋から翌年の初夏までほぼ周年出荷を実現。生産量は全国4位を誇っている。また毎年新しい品種が導入され、パーティーやディスプレー、ホームユースにと人気は高い。
* DATA *
主な産地
鶴岡市・酒田市・米沢市・南陽市・ほか
収穫時期
9月〜6月
花言葉
持続・援助