ゆり|収穫時期:周年
カサブランカなど
高品質な「ゆり」を生産
村山地域、庄内地域で
それぞれOH種を栽培
立てばしゃくやく、座ればぼたん、歩く姿はゆりの花…。古来、日本女性の理想美にも例えられてきた美しいゆり。
山形県での栽培は、20数年前から本格化し、庄内地域と村山地域が主産地となっている。栽培種の中心は、カサブランカに代表されるオリエンタルハイブリッド(OH)と呼ばれる華やかな種類だ。
ゆり栽培は、一つの球根から2回収穫する方法(夏に定植し秋冬に収穫、そのまま球根をすえ置きし初夏に再度収穫する)も可能であるが、現在は一回の定植で一回収穫する方法が主流。定植時期をずらすことで、周年にわたり出荷を継続することが可能となっている。
秋、いち早く良質の花を
出荷できる山形県産
山形県は、秋の到来が早いため、秋口にいち早く高品質なゆりを出荷できるメリットがある。一方で暑い時期の品質維持が課題であったが、近年、ヒートポンプが導入され、夏季の高温対策として効果をあげている。このようなことから、県産のゆりは市場評価も年々高まってきている。
ギリシャ神話では、アダム&イブのイブが流した涙がゆりになったという。甘い香りは副交感神経に作用してやすらぎを運ぶとされ、ゆりの魅力は多彩だ。
* DATA *
主な産地
遊佐町・鶴岡市・酒田市・山形市・朝日町・ほか
収穫時期
周年
花言葉
威厳・純潔・無垢